ユーロの上昇に水をさすドイツ連立協議の行方

ユーロは先週、ECB理事会の議事録公表からいよいよ出口戦略のスタートが近いということに加え、ドイツの連立協議が大筋合意といったポジティブな報道が流れたことから大きく買いあがることとなり、すでに昨年の最高値を大きく上抜ける動きを示現しました。

ところがここへ来て連立協議に不透明感があることが顕在化してくると一転売り込まれ、粗い展開が続いています。

週明け1.22963まで上昇したユーロドルはその後、連立がうまくいかないという報道を受けて1.22割り込む寸前まで下押しすることとなりましたが、再度上昇に転じる動きとなっています。

ただ、一部報道では社会民主党で、保守系会派キリスト教民主・社会同盟との大連立政権継続に反対する動きが広がっているとされている点が非常に気がかりです。

社民党のシュルツ党首は21日に独西部ボンで開かれる臨時党大会で、交渉入りの承認を得る方針といわれていますが、この党大会で否決されれば独政界の混乱が再燃することは間違いなく、戦後初の内閣不成立による再選挙の実施が現実のものとなるだけに、ここからの動きは非常に注目されます。

テクニカル的にはまだまだ上昇が続きそうなユーロドルではありますが、何分政治的な問題が絡むだけにこのまま一気に上昇するかどうかはよくわからず、下からポジションを持っている場合にはトレーリングストップなどを使って下落時にしっかりリカクできるような対応をとる必要がありそうです。

 

もちろんユーロはドイツがすべてではないが・・

ユーロドルはドイツの政治状況だけで動くものではないことは事実ですが、主要国の政局であるだけにその影響はユーロ圏の中でももっとも大きく、一時的にかなり大きな下落を引き起こす可能性があることはあらかじめ認識しておく必要がありそうです。

特にメディアの報道に非常に敏感に相場が反応しているのは間違いありませんから、ロンドンタイムの朝から始まるユーロ圏での様々なニュース報道で影響がでないかどうかをチェックする必要がありそうです。

ここのところユーロドルが上昇するとそれと完全に逆相関的にドル円が下落する傾向が強まっていますが、逆にユーロドルの下落が示現すればドル円が戻るきっかけにもなりますので、ドル円を取引するトレーダーにとってもユーロドルの動向は非常に重要になります。

こうした点を見ても1月の為替相場は予想以上に難しくなっていることがわかります。