トルコリラ円の政策金利推移とスワップポイント

トルコリラは、初めはどの証券会社も取り扱わないマイナーな通貨でしたが、高金利で値動きがあるということで、1社で採用されると人気が出て、他でも続々と採用されていきました。

ただ採用されたときからは金利も下がっていて、トルコリラ円も下がって、スワップ狙いで最初に買った人たちは、顔が青ざめている状態です。

 

2014年に緊急利上げ

トルコリラが高金利通貨になったのは2014年からです。その時は新興国通貨安で、トルコリラも売られていて、トルコの中央銀行は通貨防衛を行わないことを発表したので、トルコリラの下げが加速しました。

この急激なトルコリラの下げを見てトルコの中央銀行が、当時のエルドアン首相の利上げ反対の考えを聞き入れなくて緊急利上げを行い、政策金利を4.5%から10.0%まで大幅に引き上げます。これを受けてトルコリラ円は急反発して47円台まで戻しました。

 

トルコリラ安でスワップポイントは減少中

緊急利上げ後は、その後のトルコ経済の悪化から中央銀行は利下げを余儀なくされて、段階的に利下げを行います。トルコリラも2014年12月に53円99銭の高値を付けた後は右肩下がりで下がっていきました。

金利の下げとトルコリラ安のダブルパンチでトルコリラ円のスワップポイントも下がっていて、今では1万通貨当たり25円ぐらいになっています。

それでも政策金利は現在年8%と依然高い水準なので、トルコリラは高金利通貨としてスワップポイントは魅力的な状態です。ただトルコリラがまだ下げれば含み損プラススワップポイントの減少がありますから、スワップポイント狙いとしては魅力的とは言えない感じです。

 

トルコリラが下げている原因

トルコリラが下げている原因として、エルドアン大統領の独裁的な政治が、トルコに政情不安をもたらして、政情不安による経済の停滞が影響しています。

さらにシリアの内戦がトルコにまで影響して、トルコとシリアの関係悪化とイスラム国の戦闘員のテロや国内のクルド人たちの独立運動も影響して、経済がさらに悪化しています。

トルコの中央銀行は利下げで景気浮揚を目指したいところですが、利下げによる通貨安を恐れて、逆に利上げをしています。

イスラム国の壊滅とシリア内戦の終結が近づいていますから、国外が原因のトルコリラ安は収束するけど、国内のクルド人勢力との戦闘がまだ終わらないから、トルコリラはいつ反転するかわからない状態です。

上昇に転じれば中央銀行が利下げに踏み切る恐れがあり、利下げによるトルコリラ安とスワップポイントの減少があり、スワップ狙いのトルコリラ買いはまだ行わない方がいいでしょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です